2021.02.18
「もったいない企画」第二弾 【美味しいもったいない】
投稿スタッフ
もったいない企画第二弾として、身近にあるもったいないを紹介していきます。
今回は、今年会場300年を迎える近江町市場で見つけた美味しいもったいないを紹介します。
近江町市場では、いろいろな”もったいない”を楽しむことが出来ます。その一つが、この車麩のみみ(端っこ)です。よこい青果で購入することができます。もちろん、味は輪切りのものとおなじです。パンのみみのように、少し固いのですが、「車麩の卵とじ」にすると食べ応えがあり、私はみみの方が好みです。1本に2つしかとれないので、稀少ですし、なお且つ軟らかい車麩とは少し違う食感を楽しむことが出来ます。
近江町市場の八百屋さんには、自家製のお漬物が並んでいることがあります。こちらも美味しい野菜を無駄にしないための工夫です。お店の奥には、重しをたくさんのせられた樽がありました。お客さんに「うちのと違うけど、なんでこんなに美味しいん?」と聞かれると、「お塩とたっぶりの愛情が入っとるんや」と嬉しそうに答えるそうです。
寒い冬によく食べられる鱈は、鍋にしてよく食べます。こちらは鱈の残(ザン)です。水から昆布と残をいれて、ゆっくりと沸かすと、おつゆの出汁に鱈の旨みが加わってとても温まります。美味しいおつゆの味付けは醤油だけ。最後にネギを入れてできあがり。いつものおつゆがグレードアップすること間違いなし。魚の身はもちろん、ザンも使って美味しい料理を作ることで、命ある食材への感謝の気持ちも生まれるのではないでしょうか。
次回は、近江町市場の八百屋さんでよく見かけるシールについて、ご紹介します。
よこい青果
店主の横井良治さんは青果店の3代目。父の代になってから現在の近江町市場に店を構えました。三人兄弟の長男として生まれた横井さんは大学を卒業後、東京の不動産屋に勤務。29歳で父の病気をきっかけに金沢に戻り青果店を継いでいます。