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​酒蔵さんのご紹介

SAKE BREWERY

福光屋【金沢市】

福光屋の創業は1625(寛永2年)、約400年の歴史をもつ、金沢で最も長い歴史と伝統を誇る酒蔵です。
醸されるお酒は全て「純米酒」という、生産高万石単位では希少な「純米蔵」として結実しています。
お米とお水から生まれる「純米酒」を作り続けるからこそ、そのお米とお水へのこだわりは一入。
福光屋がその長い歴史を経ても、金沢の街中に蔵を構え続けるこだわりは、その「百年水」の存在があります。
「百年水」とは、霊峰白山山系を源流として、100年以上の歳月をかけて、1世紀前の雨水が地中深くに浸透し、幾つにも重なった地層を潜り、酒造りに最適なミネラルを溶け込ませ、金沢に届く地下水です。
また、その百年水に合わせるお米として、福光屋は県内外の農家と契約栽培し、土づくりから研究して最高品質の酒米の安定確保を維持しています。
代表銘柄:福正宗、加賀鳶など

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鹿野酒造【加賀市】

鹿野酒造のある加賀市八田市町は平安時代の終わりごろから室町時代の中ごろにかけて、七つの荘園があり豊穣の地であったことをうかがわせます。
その豊穣の土地で200年以上の歴史を持ち、脈々とそのひたむきな酒造りの伝統を繋げている、「山廃仕込」を得意とする酒蔵です。名峰白山の伏流名水で、蓮如上人が掘ったとされる伝説が残る湧水「白水の井戸」を仕込み水に使い、またお米は自社の田んぼで酒造好適米「山田錦」を育て、「人、米、水へのこだわり」という基本理念を掲げ、蔵人たちの手によって品質本位の酒造りを行っています。その酒は、ふくよかな香りと味のキレが抜群で、幾多の品評会金賞受賞の実績によって示されています。
代表銘柄:常きげん、Kiss of Fireなど

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菊姫合資会社【白山市鶴来】

来年の2023年に創業450年を迎える、石川県酒造組合連合会加盟33蔵のうち、最古級の酒蔵です。
鶴来の地では、古くから“加賀の菊酒”という美酒が造られていたという伝承があり、菊姫は江戸時代には加賀藩の保護酒として徳川幕府からも寵愛を受けたという、“天下の美酒”と謳われた酒造りの伝統を、この地で守り続けてきた由緒ある酒蔵です。早くから吟醸酒に力を入れており、お米に対する強いこだわりがあり、酒造好適米の山田錦を、兵庫県で“県外不出”とされていた「特A地区」の農家と特別契約を結び仕入れています。新酒鑑評会では23年連続金賞受賞の常連蔵として、その名は全国的にも有名です。
そのお酒の特徴は、味の厚みと芳しい香り、そして中華や西洋料理にも負けないしっかりとした「濃醇旨口」と言われています。
代表銘柄:菊姫など

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小堀酒造店【白山市鶴来】

江戸享保年間(1716~1734)に創業した小堀酒造店は、白山信仰の中心地として賑わう鶴来の地で商いをはじめたと伝わる、北陸でも屈指の老舗蔵です。蔵の井戸は、年間を通じて白山の滑らかな雪解け水で満たされており、その良質な水を活かした酒造りに定評があります。
良水に恵まれた醸造の地とその歴史に裏付けられた酒造りを脈々と引き継ぎつつ、常に新たな試みを続ける、進化し続ける蔵です。前職が農家であった社長がお米の栽培について契約している農家と対話しながら、良いお酒作りのための酒米の追求にも余念がありません。代表銘柄の「萬歳樂」は「事のはじまり」を意味し、新たな門出で舞われた「めでたい舞楽」が由来とのこともあり、飲む方の繁栄の願いを込められたお酒です。
代表銘柄:萬歳樂、加賀梅酒など

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車多酒造【白山市】

2023年に創業200年を迎える、全国的にも石川県の代表銘柄のひとつとして名を馳せる「天狗舞」を醸す酒造。
車多酒造の代表銘柄は、昔も今も、そしてこれからも山廃仕込みの純米酒。「山廃といえば天狗舞」という人もいるほど、全国的にも有名です。
仕込み水に霊峰白山の伏流水を頂き、天狗舞独自の「山廃酒母」を研鑚し、山廃仕込みならではの濃厚な味わいが魅力で、常温では酸味を感じ、燗にするとまろやかな旨味が口中に広がります。能登杜氏四天王と呼ばれる中杜氏引退後も、能登杜氏の手造りの文化を継承し、全量手造り麹による「呑んで旨い酒」を醸し育んでいます。
最近5年では、若手の採用にも力を入れ、今後新たな展開も楽しみにされている蔵です。
代表銘柄:天狗舞、五凛など

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吉田酒造店【白山市】

明治3年(1870)年創業の150年余りの歴史を持つ蔵です。吉田酒造のある白山市安吉町は、明治大正時代には「山島村」と呼ばれ、良質なお米、お水、寒冷な気候に恵まれた地域で、数10軒超の酒蔵を有する酒造りの村でした。近隣はもとより遠く県外にまで「手取酒」「山島酒」と呼ばれ、名声を博しました。その歴史を受け継ぐ唯一の酒蔵、吉田酒造は、頑なに手作りに徹しこの酒造りの村の伝統を守り続けています。昔ながらの「山廃(やまはい)仕込み」による、豊かなコクとキレが特徴です。
「喜んでもらえる酒を産み出すことに徹し、利益はあとからついてくる」という蔵元の想いが、飲む人の心を打ち、今日まで広く愛されてきました。
土地や地域社会への貢献も大事にされ、持続可能な酒造りを掲げ、最近では7代目杜氏をはじめ、蔵人14名のうち多くは20〜30代の活気が漲る蔵です。今後の活躍が期待されている蔵のひとつです。
代表銘柄:手取川、吉田蔵uなど

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数馬酒造【鳳珠郡能登町】

江戸時代より味噌・醤油の醸造を生業としていたが、その仕込み水が酒造りに好適であったことから、明治2年に酒造りを始めた蔵です。『能登の米、能登の水、能登の技による酒造り』を目指し、1993年より地元農家で山田錦の栽培を開始。そして、現在は山田錦に加え、五百万石、石川門、百万石乃白を主流に地元生産者の協力も得て、2020年の醸造より能登米100%を達成させました。能登半島の内陸部に位置する能登町にある数馬酒造では、この地の山間から湧き出た水をタンクローリーで汲み取り、仕込み水として使用しています。元々、能登の水は酒造りに適していると言われていますが、とくにこの湧き水は硬度が0.6(ドイツ式硬度)と全国トップレベルで柔らかく、口当たりの優しいふくらみのある酒造りには欠かせないものとなっています。
世界農業遺産に認定された能登里山里海の幸にこだわり、また蔵元を始めとした平均年齢30代の若手の数々の新しいアイデアで、地元食材(能登牛、イカ、牡蠣)に合うペアリング酒などもどんどんリリースされています。
代表銘柄:竹葉など

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宗玄酒造【珠洲市】

宗玄酒造は1768年創業、250年余りの歴史を持つ、奥能登最古の酒蔵です。以来「一客再来」の言葉を大事にし、お客様に喜ばれる酒を醸し続けています。宗玄酒造は、日本四大杜氏に数えられる能登杜氏発祥の蔵とも言われており、現在の坂口幸夫杜氏はその師を能登杜氏・波瀬正吉氏として、60年以上のキャリアを持たれる、日本酒好きの方なら一度は名前を聞かれたことがあると思います。香り酵母を使用しない、しっかりとした麹造りをモットーに、「能登流」と呼ばれる昔ながらの酒造りに学びながらも、決して真似ることのない唯一無二の酒造りを誇りとされています。
フルーティで繊細な味を持つ吟醸酒の高品質化に成功し、杜氏と蔵人が一心同体となって求めるのは、寿司を食べながらでも呑める、スッキリと後切れの良い食中酒です。
代表銘柄:宗玄など

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