北陸の春を代表する食材のひとつ「ホタルイカ」。
こちらのハコでは、富山県産にこだわり、お届けさせていただきます！
 
《食材》
富山県産ホタルイカ　2パック
甘エビまたはガスエビ　15尾
※トップのホタルイカは、1パック分の量(20匹前後)となります。
※ホタルイカは1パック(+600円)にて2パックまで追加いただけます。
※時化や天候不順により、お届け日の変更をお願いする可能性がございます。
 
【ホタルイカについて】
毎年、山陰や兵庫、福井、石川で獲れたものなどは2月くらいから市場に並ぶのですが、富山湾では3月1日に漁が解禁となります。同じ日本海、能登半島を挟んで、石川より西の海域と富山湾、そんなに違わないと思われる方もいらっしゃると思いますが、富山湾のホタルイカは一味も二味も違います。
 
漁法
まずは、その漁の方法。他の地域では底引き網で漁をするのに対し、富山湾では定置網で漁を行います。
それって何が違うの？と思いますよね。
底引き網ではその名の通り深海の底をすくうように漁をするのに対し、定置網は、あらかじめ港近海に網を設置し魚を獲る漁を指します。
また、富山湾の定置網でのホタルイカ漁は、すべての網を機械ではなく、人の手でひとつひとつ引き上げます。
その理由は、小さなホタルイカを獲るには網目の細かい網を使用するのですが、その網にホタルイカや他のお魚達が引っかかってしまうため、
人の手で網を引き上げると同時に網を振ることで、網に引っかかったホタルイカ達を振り落とします。
そうすることにより、傷が少ないホタルイカを獲ることが可能になります。
富山湾の漁の様子は、昨年イチバのハコでも取材をさせていただいたので、その時の日記をご覧いただけたらと思います。
その1：https://bit.ly/3pbcuHC
その2：https://bit.ly/3shv1DO
 
特徴と鮮度
次に、日本中の海に生息するホタルイカですが、春以外は水深1000m近くの深海にて生活をします。
そして、春になるとその短い1年の寿命を全うする前に産卵を控え、水深の浅いところ、つまり港に近い海域に移動をします。
そのため、底引き網で獲れるホタルイカはまだ産卵の段階に入っていない深海にいる小ぶりなものも含まれるのに対し、
産卵を控えて港近くに集まったホタルイカを獲れる富山湾の定置網漁では、ぷっくりと太った大きいホタルイカが獲れます。
小ぶりなものもぷっくりしたものも、どちらも違った美味しさがあるので甲乙つけがたいのですが、やはり一目見ても、富山湾のホタルイカの大きさは際立ちます。
さらに、定置網は港から近いところに仕掛けてあるため、鮮度が落ちる前に港に運べるのも特徴です。
ホタルイカをご自身で茹でられた経験がある方はご存知かもしれませんが、丁度良いぷっくりとしたホタルイカを綺麗に茹で上げるの、
結構難しいんです。
その茹での技術、それも富山県が日本で一番進んでいると、おみちょのお魚屋さんから聞きました。
そのため、他地域で獲れたホタルイカをわざわざ富山に運んで茹で上げることもあるとか。
今おみちょで並んでいる金沢港で揚がったホタルイカも、一旦富山に運んで茹でて、また金沢に戻ってきているそうです。
一方、富山湾で揚がったホタルイカは、漁場から港の距離、また港から茹で上げの場所までの距離が近いことから、
生のままだと足の早いホタルイカを万全の体制で茹で上げることが可能です。
 
そんな特徴を持つ富山湾のホタルイカ、こちらのハコでは、富山湾のものだけをお届けいたします。
富山湾のものが揃わない日は、お届け日を変更させて頂く可能性があることもご留意いただけたらと思います。
 
 
【甘エビ/ガスエビについて】
石川県では年間を通じて鮮度の良いものが揚がる甘エビ、ガスエビですが、こちらは底引き網漁にて獲られます。
イチバのハコでも年間を通してお届けしている、私たちの大好物の北陸のエビ。どの時期のものもとってもオススメです。
ただ、ひとつお伝えすると、特に底引き網漁が解禁になる9月1日からズワイガニ漁が解禁になるまでの期間と、ズワイガニ漁が終わり7-8月の底引き網漁禁漁期間までの、4-6月は漁獲量が多くなります。
というのも、ズワイガニ漁をしている漁船が、ズワイガニ以外の時期に力を入れて獲るのが、甘エビ/ガスエビだからです。
3月はズワイガニも獲れるのですが、段々と市場での流通が減るため、この時期からエビにシフトする漁船も多いといいます。
冬のものがもっとも美味しいとは言われていますが、やはり漁獲量が多い時期の方が鮮度の良いものが沢山並びます。
これから春に向けて、是非この時期も美味しい、甘エビ/ガスエビを、ご自宅でお刺身でお召し上がりください♬