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よこい青果/横井さん
市場は旬の食材を求めて通う人たちにとって季節の移ろいを身近に感じられるスポットです。家庭の台所を預かる主婦だけでなく金沢市内の料亭やレストランのシェフもが四季折々の新鮮な食材を求めて市場に通います。
今回はそんなプロのシェフが選ぶ青果店「よこい青果」にお邪魔しました。
店主の横井良治さんは青果店の3代目。父の代になってから現在の近江町市場に店を構えました。三人兄弟の長男として生まれた横井さんは大学を卒業後、東京の不動産屋に勤務。29歳で父の病気をきっかけに金沢に戻り青果店を継ぐことに。
趣味はマラソンとゴルフ。
秋に行われる金沢マラソンに毎年エントリー。タイムは4時間半。市場の仕事は体力勝負!健康管理も万全です。
店先でカット野菜を仕込む手際のよさにびっくり!ご自宅でも時々料理を楽しむという横井さんの得意料理はカレー。厳選したスパイスを使用するこだわりよう。青果店の主人(あるじ)が仕込む特製カレー。想像しただけで口の中にスパイスが広がります!
さて市場の青果店では春から初夏にかけて、地元で採れたわらびやぜんまいが店頭に並びます。山菜を見かけると春の訪れを感じます。
「かたは」はウワバミソウの茎で梅雨ごろまで柔らかく、酢味噌で和えたり、我が家では「かたはとお揚げさんの炊いたん」をよくいただきます。山菜好きの義母はかたはを塩漬けにして保存し、塩抜きをして煮物や漬物にしています。
そしてここ金沢で季節の野菜といえば「加賀野菜」
加賀百万石・金沢で藩政期から受け継がれてきたブランド野菜です。認定を受けた計15種類の野菜は、主に金沢とその近郊で育てられたもの。よこい青果をはじめ市場内の青果店でも取り扱っています。
夏を代表的する加賀野菜のひとつ、金時草。葉の裏が赤紫色で、お湯に通すとぬるぬるするのが特徴。茹でて酢の物や生のまま天ぷらにしていただきます。さらに紫色に染まった茹で汁にレモン、砂糖、寒天を加えると可愛いピンクの金時草ゼリーの出来上がり!ぜひお試しください!
こちらも夏の加賀野菜、加賀太きゅうり。その名のごとくジャンボサイズのきゅうり!皮をむいてサラダ、煮物、漬物に。
定番料理の「加賀太きゅうりのあんかけ」はイチバのハコのウェブサイトにてレシピを紹介しています。ぜひご参考になさってください。
江町市場は加賀野菜をはじめ「近じわもん」と呼ばれる地元産の生鮮品が季節を通して豊富に取り揃えています。金沢の豊かな食文化はこの地産地消に支えられています。
イチバのハコでは今回紹介しましたよこい青果の選りすぐりのお野菜をお届けしています。金沢発の「じわもん」をどうぞご家庭でもお楽しみください。