ルビーロマン初競り
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ルビーロマン初競り

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「おみちょびと」編集担当の白江です。今朝も再び4時起床で金沢中央卸売市場へ。今回は石川県産の高級ぶどう「ルビーロマン」の初競りの取材に伺いました。

「宝石にいちばん近い果実」と謳われるルビーロマン。旬は8月上旬から9月中旬。近江町市場やデパートに並んでいるのを見かけることはありますが、なかなかお口に入ることが叶わないプレミアムフルーツです。特徴は粒の大きさ。代表的なぶどう(巨峰やデラウェア)と比べるとその大きさは歴然です。味は少ない酸味と高い糖度。想像しただけで口いっぱいにジューシなー甘味が広がります!

ルビーロマン初競り

県が誇る最高級フルーツだけあって会場は地元のメディアが勢ぞろい。午前6時の初競りの時間まであとわずか。場内に設置されたひな壇には競りに参加する仲買や小売店の関係者が座り、その正面にせり人が立ちます。いよいよ今年のルビーロマンの初競りがスタートです!今日の初競りに向けて出荷された100房のぶどうが次々と競りにかけられていきます。そしてついに登場したのが「特秀Gクラス」一粒30グラム以上の最高級品です。離れて見てもその大きな粒と鮮やかな赤色が宝石のごとく光り輝いています!毎年最高値を記録するルビーロマンの初競り。場内は固唾を飲んでその瞬間を見守ります。「130万円!」場内にせり人の声が響きます。昨年の最高値120万円を更新!周りから静かなどよめきとどこか安堵したようなため息が聞こえてきます。

130万円の最高級品を競り落としたのは昨年に引き続き地元の宿泊業者。競り落としたばかりのルビーロマンを手に満面の笑顔の総料理長。ぶどうは早速宿泊者に振る舞われるのだとか。なんと羨ましい!

ルビーロマン初競り

競りの後、ピンクのポロシャツを着た生産者さんにお話を伺いました。加賀市でぶどう園を営むMさん。競り落とされたばかりのぶどうをまるで自慢の我が子のように目を細めて「いやぁ、嬉しいですねぇ」まさに手塩にかけた「箱入り娘」ですね。

初競りにあたり、関係者からは今年は値が下がるのではないかという不安な声があったそうです。それもそのはず。新型コロナウィルスの影響で国内の高級フルーツ市場は苦戦を強いられており、高級メロンとして知られる北海道・夕張メロンの今年の初競り最高値が12万円。昨年の500万円から一気に40分の1に急下落です。「暗いニュースばかりだが、明るいニュースを石川から全国へ発信できるということで、生産者の希望の光になればなと思う」競り落とした宿泊業者の総料理長の言葉にもあるように、明るい希望の光となって世の中を元気付けて欲しいものです。

ルビーロマン初競り
ルビーロマン初競り

近江町市場ではルビーロマンだけでなく県内産のすいか、桃、メロンなどが続々入荷中です。新鮮なフルーツでコロナ疲れを吹っ飛ばし暑い夏を乗り切っていきたいですね!

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