紙文具あらき/荒木さん
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紙文具あらき/荒木さん

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「おみちょびと」編集担当の白江です。今回は近江町市場で紙と文具を取り扱う「紙文房あらき」をご紹介します。文政10年(1827年)創業の「紙文房あらき」は、加賀藩前田家に和紙を献上していた由緒ある紙専門店です。6代目店主の荒木崇(あらきたかし)さんとお姉さんの麻佳(あさか)さん。お店は仲良しご姉弟とお母さん、おばさんとで営む家族経営です。 かつては多くの紙問屋が市場周辺に見られたそうで、先代は紙が貴重だった当時は書き損じの紙を集める、今で言う「ちり紙交換」のようなこともされていたそうです。

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5代目のお父さんの代からは、紙だけでなく文具も取り扱うようになりましたが、6代目の崇さんには「今一度紙に立ち返りたい」という思いがあるそうです。その熱い思いを伝えるべく、お店のHPやSNSで「楽しいペーパーライフ」を広く発信されています。加賀藩前田家藩祖前田利家公の金鯰尾兜は崇さんの作品。「ペーパーレス時代の今、紙の良さを伝えたい」とお店オリジナルの折り紙キットを考案。さすが自称「折り紙マン」素晴らしいクオリティです!

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今一押しの「アマビエ」こちらもあらきオリジナル。細長い紙を巻いたパーツをいくつも組み合わせて作るペーパークイリングというクラフトです。疫病退散を祈願して挑戦してみてはいかがでしょうか?甘海老の乗った海鮮丼ならぬ豪華「紙鮮丼」駄洒落も秀逸です!超難解な折り紙に挑戦したい人には「心が折れるシリーズ」がおすすめ。ちなみにキリンの製作時間は2時間、ペガサスは3時間!紙が折れる前に心が折れそうです・・・。

紙文具あらき/荒木さん
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日本の折り紙はOrigamiとして海外でも広く知られ、外国人の折り紙マニアが紙を求めて来店されるとか。和紙で作られた専用の紙は薄くて強く折り紙に適しているそうです。ちなみに赤いドラゴンは300工程、製作日数4日。根気のいる作業に頭が下がります。変わってこちらはお店オリジナルの紙袋。季節に合わせてデザインを変えているそうです。兼六園のことじ灯籠や可愛いハリネズミも。この紙袋を楽しみに来店するお客さんも少なくないのだとか。紙袋に押されているのは、崇さん手作りの消しゴムはんこ。ひとつひとつ丁寧に彫られたオリジナルです。金魚の鱗や甘海老の脚が繊細!地元の力士でしょうか。「あんやと」(金沢弁でありがとう)のはんこと合わせても「あいそらしい」(金沢弁で可愛い、愛らしい) 記事で紹介したアマビエなどあらきオリジナルキットはお店のオンラインショップでも購入可能です。紙屋6代目おすすめの「楽しいペーパーライフ」を楽しんでみてはいかがでしょうか? 自称「折り紙マン」こと崇さんのブログはこちらから。作品が仕上がるまでのプロセスなど折り紙情報満載です。 【オリオリ折り紙マンブログ】 https://arakigami.com/blog/

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