2022.09.20
イチバのカゴプロジェクト
投稿スタッフ
この度、イチバのハコで新たなプロジェクトを開始いたしました。
私たちがイチバのハコを始めて約2年半、その前からのお付き合いを含めるともっと長い間、あたらめて近江町市場が身近にある暮らしを振り返ってみると、市場の人々に教えてもらったこと、学んだことがたくさんあることに気がつきました。
近江町市場には、昔ながらの食材を捨てない工夫があります。魚介の残は一ヶ所にまとめて肥料にしたり、少し古くなった野菜はぬか漬けにしたり、魚介は加工したりします。
お魚屋さんがいつも使う発泡スチロールの箱は、再利用されたり、集めてリサイクルされたりしています。
段ボールも然り。
また、お店では、経木や新聞で包むなど、包装も簡素。量り売りもあります。
もちろん、カゴやマイバッグを持って買い物に来る人も。
足繁く通うようになると、お店の人は、買う人の家族構成や好みに合わせておすすめしてくれたりもして、無駄のない買い物ができます。
時には仕入れをする料理人にばったり会う、出会いの場でもあります。
エコだとかSDGsだとか言うはるか昔から、市場はずっとそのような場でした。
市場の当たり前は、環境にも人にもやさしい。日々の暮らしに市場があることの良さを、嬉しさや楽しさを、もっと多くの人に伝えたい。 そのために、イチバのハコは「イチバのカゴプロジェクト」を始めることにしました。
イチバのハコでは、主に「食」にまつわる近江町市場の魅力を発信してきました。
イチバのカゴでは、もうちょっとだけ大きな枠組みとして「暮らし」に着目して、「市場の当たり前を私たちの暮らしに」というテーマをもとに、私たちの暮らしがちょっとだけ「良い」方向に向かってくれたらいいな、という想いを込めました。
主な取り組みは、9月16日(金)にリリースされた専用ページから是非ご覧ください。
イチバのカゴプロジェクト:https://www.ichibanohako.com/ichibanokago
私たちは普段の生活で数え切れないくらいの「選択」を繰り返します。
大きな選択から、小さな選択まで。
全てが自由なようで不自由だったり。
そんな小さな選択の繰り返しで、その人の「人となり」というものが形成されていると思います。
ちなみに、皆さん自分に課している「選択」ってありますか?
私は、今年の年始に1つだけ、自分と約束したことがあります。
それはペットボトルの飲み物を買わないこと。
このブログを書いている9月20日時点で、今のところほぼゼロで過ごしています。
(すみません、1回だけ田舎の宿に泊まる時に、みんなでの買い出しの際に買ってしまいました)
仕事に行く時には、マイボトル、もしくはマイカップを持って行きます。
最近では、旅先にもマイボトルを持って行き、宿の方にお水をもらったり、パックの飲み物を冷蔵庫で保管して、必要な分だけマイボトルに移したりしています。
ちょっと荷物なのですが、慣れてしまうと、そんなに苦ではなくなります。
冬のおみちょでは、常に温かいマイボトルの紅茶が重宝しましたし、夏もなるべく常温の水を持って行き飲むようにすると、身体が冷えなくなりました。
既に何年もマイボトル生活をされている方は今更?と思われるかもしれませんし、また、ペットボトルはリサイクルもされているし、紙パックの方がどうなの?という議論もあるかもしれませんが、私の中では、自宅のペットボトルのゴミがなくなったこと、そして身体の変化に今のところ満足しています。
今の時代情報が溢れていて、何が本当に「良い」ことかという判断が難しくなっているように思います。
ただ、色んな選択肢の中から自分が「良い」と思えるものを、考えて「選ぶ」という行為、意思が大事だなと思っています。
私たちが始めたイチバのカゴプロジェクトは、そんな「選ぶ」という行為を、皆さんと一緒に考えていける場所になったら良いなと思っています。
私たちは、このプロジェクトをリリースしたことで、スタート地点にようやく立てたという気持ちでいます。
これからが私たち自身の学びが始まります。
素人の私たちが日々学んだこと、気づいたことを素直に共有していける場にして、大事に育てて行きたいと思っています。
この分野に明るい方たちには、是非これから忌憚ないご意見を頂けたらと思いますし、一緒に考えていこうという方もご協力賜われたら幸いです。