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源助だいこん間引き菜

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2022.08.24

海にまつわる社会科見学

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2022.08.24

海にまつわる社会科見学

橋本さん.gif

投稿スタッフ

金沢|近江町市場のお取り寄せ


こんにちは。少し前の話になりますが、7月18日にフリーペーパーの「Fのさかな」さんと「のと島クラシカタ研究所」さん共催の『海にまつわる社会科見学』というツアー(勉強会)にイチバのハコのメンバーで参加をしてきました。
今回のテーマは、夏の能登の海の恵みの代名詞「栄螺(サザエ)」でした。
能登のサザエといえば、輪島の海女さんたちが採る「海女採りサザエ」なんかが有名ですが、能登島の海でも沢山採れるとのことで、能登島でのこちらのツアーの様子をお話しさせてください。

まず、「Fのさかな」さんと「のと島クラシカタ研究所」さんとは何?とご存知ない方のために少し説明させてください。

「Fのさかな」は、能登からさかな文化を発信するおさかなマガジン(フリーペーパー)です。日本タウン誌・フリーペーパー大賞の殿堂入りをされていたり、数々のフリーペーパーに関する受賞歴をお持ちの、お魚好きの方に是非読んでいただきたい、私たちも大好きなフリーペーパーです。
「F」はフィッシュのF、フレッシュのF、フレンドリーのF、フードのF、ファミリーのF、ファイトのF、そして何より能登半島の地形を表すFとのこと。手に取る方に能登の温もりや「さかな」の魅力を伝えたいという想いのもと、年間4巻発行されています。
イチバのハコもサポーターとして協賛させていただき、在庫がある限り、皆様にお届けするハコに同梱させていただいております。毎回読み応え満載で、今回の夏号はちょうどサザエ特集でしたので、今回の勉強会の教材にもなりました。
Fのさかな:https://fsakana.noto.jp/

「のと島クラシカタ研究所」さんは、能登島の新たなブランドの商品企画・販売・実施を進める、「能登島地域づくり協議会」を母体とした組織です。これまで脈々と続いてきた能登島の「暮らし」を受け継ぎ、さらに次の世代へと引き継いでいくための、持続可能な生業を創造し、能登島の豊かで美しい風景と、その先にある「クラシカタ」を提案する活動を行なっておられます。
そのブランドのひとつ「まあそい」で作られる能登島の塩は、イチバのハコでも【春のてんぷらのハコ】やカタログギフトの【調味料のハコ】でお届けしています。
のと島クラシカタ研究所「まあそい」HP:https://masoi.net/

さて、それでは、今回のお勉強会のお話しに移らせていただきますね。
この『海にまつわる社会科見学』は年に数回不定期で行われているのですが、前回は2月に寒ブリの回が予定されていたものの、コロナ禍の影響で中止となってしまいました。
なので、今回イチバのハコスタッフは満を辞して、とても楽しみにしておりました。
運営側として、地元能登島の漁師の本田継司さん、のと島クラシカタ研究所兼今回の会場となるゲストハウス葉波のオーナーの福嶋葉子さん、そして講師としてすし作家兼「酢飯屋」オーナーの岡田大介さんがいらっしゃいました。
岡田さんの著書「おすしやさんにいらっしゃい!生きものが食べものになるまで」は、2022年の課題図書にも選ばれており、小学低学年のお子さまをお持ちの皆さまにはとってもおすすめですよ!

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まずは10時半に能登島集合。能登島の長崎という地区、「まあそい」の塩を作っておいでる源内さんの製塩所の近くの海で、サザエが育つ海の環境を皆で見学しました。海辺でも岩場では生息しているとのことで、みんなで陸上から、中にはシュノーケリングを付けて海に入って探す人もいる中、今回私たちは1つも見つけることができませんでした。苦笑
サザエは、昼間に日が登ると岩陰に身を潜めて隠れてしまうとのことで、残念!
ちなみに、一般の方がサザエ等の『固着』の資源を採取する行為は、密漁になります。密漁は漁業法で禁止されている、最大罰金3000万円もしくは逮捕となる「犯罪」です。
そして何よりも地元の漁師さん達を苦しめます。皆様は絶対いしないでくださいね!
私たちも今回は地元の漁師さんの引率の元見学を行いましたが、能登島では地域によっては、漁師さんと一緒でも採ってはダメな場所もあるとのことです。海のルール、そして地元のルール、しっかり守って、貴重な海の資源を守っていきましょう。

さて、サザエは見つけられなかったものの、能登島の綺麗な海で水面を見ながらゆっくり過ごす時間は、格別でした。
そこら辺に生えている海藻の説明をしていただいたり、透明度の高い能登島の海に足までつかって、各々楽しみました。
私は、シュノーケルを貸していただいて、少し泳いだり潜ったりしたのですが、サザエはいなくとも、沢山のウニを見つけたり、小さい貝を見つけて楽しかったです!(ちなみに、ウニ好きとしては、あのウニが食べられるのかがすごく気になるところでしたが、漁師さんは食べられないんじゃないかなーとおっしゃってました。残念!綺麗な能登島の海のウニなら、食べられるんじゃないかと今この記事を書いている今も気になる存在です。)

さて、ゆっくり海での時間を楽しんだ後は、ゲストハウス葉波に移動して、シャワーを浴びたり、お昼をいただいたりしました。
能登島産の天草で作られたところてんがとっても美味しくて、皆おかわりをしていました。
お昼が終わったら、いよいよ勉強会(座学)のスタートです。

金沢|近江町市場のお取り寄せ
金沢|近江町市場のお取り寄せ

前日に漁師さんが採ってきてくださったサザエを実際に触りながら、サザエの生態を学びました。
サザエといえば、割と日本全国で生息をしており、庶民的で馴染み深い食材ではありますが、まだまだ生態ではわからないことが沢山あるとのことです。ちなみに、サザエは鹿児島から日本海側では北海道南部まで、太平洋側では茨城県にかけて分布しており、浅瀬の岩場に生息しているのですが、中には水深30m程の深さでも見つかることもあるようです。
ツノがトゲトゲしたものから、割とつるんとしたものまであり、生息地の水流に関係あると今までは言われていたようですが、最近の研究ではそれだけではないことが分かり、遺伝説が強いとのことですが、研究が進めば進むほど、謎に満ちた生き物のようです。
さて、皆様は生の生きたサザエを捌いたことはありますか?
私は壺焼きをしたもの、もしくは茹でたものをちゅるんと取り出すことしかしたことがなかったので、生のサザエと対面したのは今回が初めてでした。
講師の岡田さんは、お寿司屋さんでもいらっしゃるので、プロの生のサザエのむきかた、捌き方をその場で教えてくださいました。
ちなみに、漁師さんもこんなにちゃんと学んだことは初めてとのことです。(漁師さんは、ガンガンと殻を割って取り出すことが多いとのこと)
まず、油断しているサザエ(警戒すると蓋をギュッと閉めてしまい、それを取り出すのは不可能に近いとのこと)の蓋と殻の間に、サザエむき用のナイフをサッと差し込み、その時にようやくサザエが警戒して蓋を閉じ始めるので、それに負けないように素早く蓋をなぞるようにナイフをギュッと回し入れます。
そうすると、お刺身とかになる「足」の部分が切り取られて、取り出せるようになります。
その足を取り出したサザエ、その後は殻の内側に指を入れて、殻にくっついている肝(盲腸と生殖腺)の部分を剥がして取り出します。その際、ピンポイントでくっついている部分があり、そこに指をしっかり入れられると、キュッと外れたとわかる感触があり、そこをはがしてしまえば、案外残りは簡単にちゅるんと出てきます。
肝の部分ですが、盲腸と言われる足のすぐしたの黒緑のような部位は、フンとか砂とかが溜まっているため、あまり食すのに向かないとのこと。今回もこの部位は、まとめて海に戻しました(お魚が食べていました)。が、その盲腸の下に続く、クルンとまるまった部分は生殖腺で、そこは食べられる部位とのこと。ちなみに、サザエは外からオスメスの判断ができませんが、取り出したこの生殖腺が白いものがオス、黒いものがメスらしいですよ。
私たちはこの後、漁師さんが採ってきてくださったサザエを100個程捌いたのですが、オス、メスバランス良く半々くらい混ざっていました。中には、生殖腺が黒と白のマーブルのものもおり、サザエの世界でも色々多様性が見られました。
さて、取り外した足の部分ですが、お刺身とかでいただく際には、口、触覚や外套膜の部分が苦味があったりするとのことで、きれいに切り落として処理すると、サザエの純粋な旨味だけを感じられるそうです。

ひとつひとつ剥きながら丁寧に教えていただいた後は、先ほども申した通り、お勉強会場は、一気にサザエ加工場に様変わりしました。私たちはひとりひとり持ち場を与えられ笑、「蓋と足を取り外す」係、「足と蓋を切り離す」係、「肝を取り出す」係、「肝と生殖腺を分ける」係、「足の外套膜や口や触覚を切り落とす」係など、分担を分けて100個程のサザエを捌きました。
繰り返し作業をすること、持ち場を変わって色々経験すること、そんな反復作業を行なったことで、皆サザエを完璧に捌く技を取得しました。
座学で生態を学ぶこと、実際に触って体験できること、そして何よりその道のプロにそれを教えていただくことが出来、多くの学びを得られました。

捌き終わった後のサザエの足は、通常はお刺身と出される場合は薄くカットされることが多いと思いますが、私たちは、その場で丸ごと頂きました。いや、すごく硬いのですよ。すごい弾力。顎が持っていかれそうな食感でした。
だからやはりお店ではカットして出されるんだと思います。ただ、岡田さんがおっしゃるには、包丁を入れることにより、サザエはより硬くなるとのことで、包丁を入れる前の状態を是非試してもらいたかったとのことです。
そして、口いっぱいに含んだサザエは、それはそれは美味しく、ジュワーっと磯の昆布のような香りと旨味が広がり、今まで食べたサザエのお刺身とは全く別物でした。顎の事情により、皆1-2個程で食べるのをやめていましたが、これも貴重で贅沢な体験でした。岡田さんがライフワークで行なっている、そして著書にもなっている、子供たちに「生きものが食べものになるまで」を教える授業、こんな体験を幼少期に体験できたら、本当に素晴らしいなと心から思いました。

さて、そんな楽しいお勉強会は、ここで一旦お開き。各々好きに時間を過ごし、その間に岡田さんが数々のサザエ料理をご用意くださり、夜に再集合、楽しく皆で頂きました。
能登の郷土料理サザエ飯や、生殖腺の天ぷら、サザエの串焼き、中華炒め、サラダにもちろんお刺身も。もずくと生殖腺を和えたもの、サザエ酒など、ふんだんにサザエの魅力を味わって参りました。

こちらの『海にまつわる社会科見学』、今のところまだ次回の情報は聞いていないのですが、まあそいさんのサイトで開催前にアップされますので、もしご興味がある方は、是非次回ご参加ください。私たちも次回も是非参加できたらと考えていますので、皆様と一緒に参加出来るのを楽しみにしています!

今回のツアーについて:https://bit.ly/3cCb5Xy