2021.08.25
「ツキのハコ」9月食材
投稿スタッフ
こんにちは。
前回のブログから大分期間が空いてしまいました。
イチバのハコは、お盆前後の2週間、出荷作業をお休みさせていただき、
いつもより少しだけのんびりとした時間を過ごさせていただきました。
その間に、実は、石川県が誇る宝石に一番近い果実と謳われる「ルビーロマン」の販売を開始したり、
また、インスタグラムでは、年に一度の「ハコ(85)の日」のキャンペーンをさせていただいたりと、
ブログにしたい出来事が沢山ありました。
「ハコの日」は終わってしまいましたが、「ルビーロマン」は今が旬真っ盛りです!
是非この機会にお求めいただけたらと思います。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回の本題に入ります。
前回のお届けから、2年目に突入し、少しだけバージョンアップしたツキのハコですが、
今回9月3日、4日にお届け予定の食材について、選べるメインとともにご紹介させてください。
9月と言えば、石川県民、金沢市民、そして市場に関わっている人間として待ち遠しいイベントがあります。
それは「底引き漁の解禁」です!
海の環境保全と生態系の保護の観点から、石川県では毎年7月と8月の2ヶ月間は底引き漁の禁漁期間となっています。
そして、9月1日の0時をもって、底引き漁船が一斉に漁に出て、翌朝にはピチピチな鮮魚が並びます。
地物(じわもん)が何においても一番と信じて疑わない金沢市民は、みんなこの日を心待ちにしています。
近江町市場も「底引き解禁!」の垂れ幕を掲げたり、報道各社もニュースで報道したりと、一大イベントです!
底引き解禁とともに、この時期旬を迎えるお魚を今回は選べるメインで3つご紹介します。
《食材》
選べるメイン:
①サゴシ(柳鰆)の切り身(2枚)+メギスのつみれ
②甘エビのお刺身(5-6尾)+メギスのつみれ
③メギス(1盛)+魚ソーメン
●穴子●能登細もずく●ひろず(2個)●金糸瓜●潮風ごぼう●空芯菜●能登115干し椎茸●豆板
※写真の「白ゴーヤ」と「ピーマン」は、「金糸瓜」に変更となります。
※鮮魚と青果はその日の仕入れによりお届けする食材が変わる可能性があります。
①サゴシはサワラの幼魚で柳鰆とも呼ばれてます。石川県では、50cm以下のものをサゴシと呼び、50-70cmのものをヤナギ、それ以上のものをサワラとします。
魚編に春と書くことから、サワラの旬は春で、それ以外の時期のものは季節外れと思われがちですが、石川県沿岸には9月頃にサゴシが来遊し、沢山水揚げされることから、この時期の魚として親しまれています。
春の産卵前、冬の脂肪を蓄えた頃のものが美味しいとされていますが、この時期のものは透明感のある淡白なさっぱりとした白身として、まだ暑さの残るこの気候に親しまれています。
今回は、そんなサゴシを切り身の状態で、「味噌漬け」と「醤油漬け」のレシピと共にお届けします。
手間がかからず、なのに味わい深いこちらのレシピを是非お試しください。
②底引き漁解禁と共に旬を迎える「甘エビ」。
年間を通して水揚げのある北陸の甘エビは、どの時期のものもとっても美味しいのですが、お魚屋さんはこの時期のものが一番!と太鼓判を押します。
また、11月にズワイガニ漁が始まると、普段は甘エビを獲っている漁師さんもズワイガニ漁をメインに切り替えるらしく、底引き解禁からズワイガニ漁解禁前の9,10月は甘エビを重点的に漁をされる漁師さんが多い分、水揚げ高が上がり、良質な甘エビが沢山獲れるというのもあるかもしれませんね。
毎年9月1日に底引きが解禁と先ほど述べましたが、今年は1日が水曜日で中央卸市場がお休みのため、2日が解禁となります。ツキのハコでは、解禁後真っ先に取れた甘エビをピチピチの状態でお送りしますね。お刺身でお召し上がりください。
③メギス(ニギス)は、水深200m近辺に生息する、底引き漁で獲れるお魚の一種です。キスに似ているからニギス、目がギョロッとしているからメギスと呼ばれていると言われていますが、諸説あるようです。
メギスの漁獲高は石川県は日本一で、全国の3割を占めていて、その1割は金沢で獲れるそうです。
底引き漁の禁漁期以外は、常に獲れるお魚で、かつ季節により味の変化があまりないことから、庶民的な魚として古くから金沢市民に親しまれています。くせのない白身なのに、脂がしっかりのっており、どんなお料理にもマッチします。ただ、足の早いことから、あまり全国的には流通しない魚とも言われています。皆様のお住まいの地域ではいかがでしょうか?
金沢市民に馴染みのある食材のため、イチバのハコの他の商品でも取り扱いたいと何度も検討していたのですが、一度調理してしまうと(捌いてしまう)と劇的に鮮度が落ちてしまうということで、基本的にお魚を調理してお届けしているイチバのハコのコンセプトにはまらず、商品化を断念してきたお魚です。
なので、今回のツキのハコでは、「調理なし」の状態でお送りします。お魚を裁くことに慣れている方には、他の魚に比べてメギスの調理はとても簡単なのですが、抵抗のある方は、ご選択いただかない方が良いかもしれません。
調理後、さっと湯がいて、生姜醤油やすだちポン酢などをかけてお召し上がり頂くと、本当に最高ですよ!
さて、上記①、②のメインには「メギスのつみれ」を一緒にお届け予定で、つみれ汁を楽しんでいただけたらと考えております。しかし、③はメインがメギスになるため、お汁の具として「魚ソーメン」をお送りします。お魚のすり身で作ったソーメンのような練り物です。おみちょの岩内蒲鉾屋さんの夏季限定のこちらの商品、是非お楽しみください。
その他にも、穴子や能登の細もずくの海鮮をお届けします。
今回は、お野菜は能登の潮風を受けて育った「潮風ごぼう」やこちらも能登産の金糸瓜、この時期さっと炒めて美味しい空芯菜をお届けします。
加工品では、昨年お届けしたあと、楽天で追加購入をしたというお客様が続出した「豆板」や、能登115の旨みが凝縮された干し椎茸をお届けします。
二六さんの「ひろず」もそれだけで購入したいとのお問い合わせをいただいた、私たちも大好きな逸品です。
ツキのハコは毎月大体7-8種類程の食材をお届けしているのですが、今回は10種といつもより多めなのも特徴です。
色々なものを少しずつ楽しみたい方に向いたラインアップとなっています。
一回だけのお試しも可能ですので、是非ご検討ください♬