2021.11.07
ズワイガニの初売り!
投稿スタッフ
こんにちは。スタッフ日記をお読みいただき有難う御座います。今日は北陸の鮮魚店が一年で最も忙しくなる日、「ズワイガニ漁解禁の初売り」の様子をお届けします。昨晩かなざわ総合市場の初競りの様子も取材しましたので次回のスタッフ日記でご紹介します。
■目次
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① 近江町市場の初売り
② ズワイガニ豆知識
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①近江町市場の初競り
初売り(11/7)の鮮魚店の仕事は、前日の初競り(11/6)直後から仕事が始まります。競り落とした加能ガニや香箱ガニを近江町市場へ輸送し、各店舗へ搬入し、出荷作業や湯で作業が行われます。ヤマカ水産の野田さんも11/6の夜から11/7の午後までぶっ通しで搬入作業を行われかなりお疲れの様子でした。野田さん、お疲れのところお話を聞かせて下さって有難う御座います。野田さんは一晩で写真のトラックを2車分のズワイガニを搬入されたそうです。
ご承知の方も多いと思いますが、石川では雄のズワイガニを「加賀」と「能登」の地名の頭文字をとり「加能ガニ」を読んでいます。ズワイガニは産地で名称が変わり、福井県の越前ガニ、山陰では松葉ガニ、京都では間人ガニと呼ばれていますが、同じズワイガニになります。
ところでスタッフ日記のメイン写真は何の写真か分かりますか。先日取材でお世話になり、初競りの日もちょうど入港されていた平昌丸さんのズワイガニの水揚げ作業です。船内にはズワイガニが溢れ、船底のズワイガニを取り出そうとされている様子です(笑)
本日(11/7)から近江町市場のヤマカ水産で販売されている加能ガニの中には超大物が潜んでいます。重さは1.5kgで、通常店頭に並んでいる加能ガニは300-500gが多いので、3倍以上の重さです。ヤマカ水産の仕入れ担当の番匠さんが、初競りの中で特に大きい加能ガニ23杯のうち、5杯を落札されたようです。5杯は生きたままで近江町市場へ輸送され、今はヤマカ水産の水槽の中で出荷を待っている状況です。もし近江町市場のヤマカ水産をお立ち寄りの際は水槽を覗いてみてください。
②ワイガニ豆知識
みなさん「足折れ」って聞かれた事ありますか?そうです、足が折れたカニは足折れと呼ばれ、1本折れたカニは1折れ(イチオレ)、2本は2折れ(ニオレ)と呼ばれています。足折れは、足が折れていないカニと品質が変わらないと言われ、相場よりもお買い得な価格で販売されていて人気が高いです。昔は半値が当たり前だったようですが、今ではその存在が知られお客様が増えたため、価格は上昇傾向にあるようです。そんな足折れの中でも良いカニと悪いカニがあるのをご存知でしょうか。恥ずかしながら私は知らず、先日おさかなマイスターの高岩さんから教えてもらいました。良いカニは足が折れた跡が再生されて黒くなっているのですが、悪いカニは折れた跡が再生されず身が出ています(見えています)。折れた跡が再生されていない足折れは、味が薄いというか抜けているようです。市場で足折れと出会った時はぜひ足が折れた跡をご覧ください。写真は折れた跡が再生された良い加能ガニです。本日ヤマカ水産さんで販売されていましたが、それでも1杯16,000円の値が付いていました。(初競り直後は例年価格が高いです)
次回は11/6(土)に開催されたかなざわ総合市場の初競りやイベントの様子をご紹介します。