2022.09.26
食をめぐる~食べもの係
投稿スタッフ
こんにちは。9/20のスタッフブログでご紹介した「イチバのカゴ」の取り組みの一環で、9/18限定で食のイベントを開催しました。森林保全のために駆除されたジビエ、規格外品や無農薬の野菜など、地元の食材を使った料理を楽しんでいただきましたので簡単に紹介させていただきます。
<イチバのカゴ>
https://www.ichibanohako.com/ichibanokago
<スタッフブログ>
https://bit.ly/3fgxpql
今回のイベントは食育のために親子で参加された方も多く、イベント後に共有いただいた感想が印象的だったので一部をご紹介します。
<お客様の投稿抜粋>
10歳の娘は、猟師さんから狩猟のお話を伺うまでは、ニュースでしか見たことのない山里での害獣駆除を身近に感じられたよう。じゃがいもの皮をパリッパリの器にしたニョッキ、滋味溢れるシカやイノシシ肉、イチジクまるごとのデザートに、絵本に出てきそうな大きな大きなマドレーヌ。自然に敬意をもち感謝していただく事を学ぶ貴重な体験となりました。
イチバのカゴでは、育てる人、獲る人、作る人、売る人、食べる人が出会う市場の魅力をお伝えするために、今回のイベントでも、獲る人(猟師)や育てる人(農家)にもイベントに参加いただき、食べる人と交流する機会を作る事にもこだわりました。イベントに参加いただいた方々の中でも特にお話が印象的だった猟師の長田泉の話を紹介させていただきます。
長田さんは10年前に山での自給自足の暮らしに憧れて、金沢市内から白山麓へ家族で移住され、猟師やジビエの解体施設、料理専門店「ジビエカフェSOSORI(そそり)を経営されています。長田さんはご自身を「食べもの係」と呼ばれ、自然の恵みを守り、次世代につなげる活動をライフワークとされていて、本業のかたわら次世代に自然の恵みを伝えるイベント等にも積極的に協力されています。
猪や熊などのジビエは少し獣臭いというイメージがありますが、銃で仕留めて正しく処理されたジビエは、臭みがなくとても美味しく、長田さんご家族も毎日ジビエを召し上がっているとの事でした。
また、ジビエは牛や豚と比較して、高タンパクかつビタミンCも豊富で、長田さんは移住されてから血液年齢が20歳若くなられたとの事でした。
<ジビエの栄養成分>
https://www.maff.go.jp/j/nousin/gibier/miryoku.html
しかしながら、長田さんが猟師を始められた2015年当時は、駆除された猪の9割以上が棄てられる一方で、石川県での畑や田んぼでの害獣被害は増加傾向でした。そこで、長田さんは、森林保全のためだけでなく、大切な命をムダにすることなく、正しい処理でたくさんの人にジビエを食べて欲しいと考え、ジビエの解体施設や料理店をつくられました。長田さんはYoutubeをされていますのでご興味がある方はぜひご覧ください。
<山小屋WildLIfe>
https://youtu.be/BX05pUJEXLg
イベントにご協力いただいた猟師のHunter Base Japan長田さん、無農薬農業のあんがとう農園明星(みょうじょう)さん、フリーランスで活躍する料理人の砂山さん、本当に有難う御座いました。
■Hunter Base Japan長田さんhttps://www.facebook.com/hunterbasejapan/
■料理人砂山さんhttps://toshiharusunayama.com/
■あんがとう農園明星さんhttps://angatounouen.com/