さて、そんな話はさておき、私個人いち金沢市民で「近江町市場でカニを買う」ということは、
昔からずっとあった習慣だったのですが、
近江町からカニを販売する立場になり1年目の昨年、
その経済効果の大きさと、それに携わる各関係者さんの大変さを目の当たりにすることが多々ありました。
お魚屋さんは、かなざわ総合市場で行われる夜の競り、朝の2時から行われる金沢中央卸市場に毎日行き、
早朝に近江町市場に運ばれた大量の加能ガニ、香箱ガニを次から次へと茹でていきます。
本当にいつ寝ているの？と思うほど。
カニが大量に詰まったひとつひとつの発泡スチロールをまず持ち上げながら移動させることですら大変な力仕事ですし、茹でては冷まし茹でては冷まし、そして仕分けし、販売し、全国にも発送する。
そして、半分外のような近江町市場、足元はコンクリートで、数時間いるだけでも底冷えしてきます。
皆さん、この時期にはどうしても体重も減ってしまうし、どんだけ防寒対策をしても足にしもやけができてしまうとのこと。
そして、いつも出荷でお世話になっている集配業者さんは、そんな大量のカニを全国の皆様に発送するための大量の荷物を、
コウキュウヒンで生物のカニです、
毎日毎日間違えのないよう細心の注意を払いながら集荷しています。
集荷場に入りきらない量を、毎日です。
また、北陸地方の冬、日本海が荒れて時化の日も多いため、カニの価格は日々水モノのように変化し、
それをちゃんと適正価格で販売するための管理も本当に大変だと思います。
近江町市場の様子でそんな感じということは、卸市場、そして漁師さんの大変さも容易に想像できますよね。
こうやって毎年、着々と皆様の努力のもと受け継がれているカニの食文化、改めてその重さを感じました。

イチバのハコからではなくても、近江町市場のお魚屋さんでも、各店舗カニのオンラインでの販売もされております。
是非、今年は金沢から、とびっきりの加能ガニ、香箱ガニをお試しいただきたいです。

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