小堀酒造さん蔵見学
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小堀酒造さん蔵見学

橋本さん.gif

投稿スタッフ

金沢|近江町市場のお取り寄せ

こんにちは。
毎日茹だるような暑さが続きますが、皆様いかがお過ごしですか?
体調など崩されておりませんか。

お酒の販売を始めて早1ヶ月ちょっと経ちましたが、様々なお客様にお求めいただいており、改めて酒販免許をとってよかったなと思っております。
特に、父の日のギフトに贈られる方が多くいらっしゃり、ギフトのご利用の幅が広がったな、なんて感じております。

今まで、イチバのハコでは、スタッフ日記で色んな生産者さんを訪ねた際のお話を載せておりましたが、今後は酒蔵巡りもしたいと思っていた矢先、先日小堀酒造さんから、「加賀梅酒」の仕込みを見学させていただけるとお話をいただき、早速6月23日に鶴来に行ってまいりました。
今日はその時のお話です。

白山市の鶴来といえば、発酵の街。そして全国に約3千社もある白山神社の総本宮、白山比咩神社のお膝元の歴史のある街です。
江戸享保年間(1716〜1734年)に創業された小堀酒造さん、300年近いその歴史は北陸の中でも屈指の老舗蔵です。
蔵の井戸は、年間を通じて白山の滑らかな雪解け水で満たされており、その良質な水を生かした酒造りに定評があります。
代表銘柄は「萬歳樂」。日本酒好きの方なら、名前を聞いたことがある方も多いと思います。

さて、そんな小堀酒造さんの萬歳樂と共に人気な商品「加賀梅酒」、日本経済新聞 NIKKEIプラス1「何でもランキング」で全国1位に選ばれた実績や、全日本空輸(ANA)の北米線と欧州線のファーストクラスで提供されていた実績もある実力派です。
2003年頃に端を発した「梅酒ブーム」に先駆け、1990年から製造されており、30年以上の歴史のある梅酒です。

濃密な梅の旨みとクリアな飲み口を併せ持つ本格梅酒で、原材料は梅と氷砂糖とホワイトリカーのみ。昔ながらの素朴な製法で、今もなお造り続けておられます。

私たちが伺った6/23は、梅酒の仕込みが始まってちょうど1週間頃の時。
フレッシュな梅が手に入る1ヶ月弱で1400石程の梅酒を仕込むとのことで、大変お忙しい中見学させていただきました。
社員さんや地元のお母さんが集まって、梅のヘタをひとつひとつ取り除く作業や、梅酒の貯蔵庫などをご案内いただきました。
トップの写真は小堀酒造さんの営業をされておいでる荒木一成さん。
梅酒の説明も淀みがなく、何を問いかけてもポンポンと答えを返してくださる、自社の製品を本当に愛していらっしゃるのだなーというのが伝わってくる、素敵な方でした。

金沢|近江町市場のお取り寄せ

↑小堀酒造さんのオンラインショップからお写真お借りしました。


さて、先ほどもお話しした通り、加賀梅酒の醸造方法は至ってシンプル。
昔ながらの家庭で作る梅酒の製造方法を守り続けていらっしゃいます。
製造を始めたきっかけは、先先代の社長さんがそれはそれはグルメな方で、その方が家庭用に仕込んでいた原材料にこだわり贅沢に造った梅酒がベースとなっているそうです。
原材料の梅は、北陸地方と京都の日本海側の一部でしか生息しない「紅映梅(べにさしうめ)」。全国の梅の収穫量の中でも1%と、とても希少な品種です。果肉・果皮とも柔らかい繊維質が少なく、うまみ成分であるアミノ酸や、カルシウム、マグネシウム、カリウム等のミネラルが多く、酸が少なめで味がまろやかなのが特徴です。
紅映梅とは、熟した実の表面に紅い色が映すことからそう呼ばれ、同じ枝には3年に一度しか実が実らないという品種だそうです。
梅干しにするのに最適な梅で、梅酒にするにはもったいないとも言われ、紅映梅で作られた梅干しは天皇家御用達でもある程の梅だそうです。
そんな紅映梅の中でも、小堀酒造さんでは契約農家の福井の三方五湖周辺と金沢の一部で採れたもののみを厳選して使用しているそうです。
そんな梅と合わせるのは、北海道産の氷砂糖。そして、日本酒蔵であるのに、日本酒ではなくホワイトリカーで造り上げます。
各蔵さん、メーカーさん、今では日本酒や焼酎などをベースに梅酒を造られるところも多くあり、それもとっても美味しいのですが、小堀酒造さんが目指しているのは、あくまでも日本で昔から家庭で作られる気を衒わない梅酒。
かといって、家庭では絶対に出せない味わいの加賀梅酒の美味しさ。
そこには「ブレンダー」さんの存在も大きいとのこと。
加賀梅酒、まず製造から1年間、上記の原材料を混ぜながら醸造します。そして1年後に梅を取り除き、その後2年間の年月をかけて、さらに熟成を加えます。
(ちなみに、ご家庭で梅酒を作る際も、1年を目処に梅を取り出した方が良いそうですよ!)
私たちが見学に行った際に見せていただいた梅酒も、最短で3年後にしか味わえないということです。
梅酒を仕込む1ヶ月弱の間でも、青梅の段階のものから紅が映し始めたものまで、その時々で出来上がる梅酒の味は異なります。
そして、毎年の梅の状況によっても出来上がりの味が違ってくると言います。
それを「加賀梅酒」としてその年に出来たものの味を整えるのが「ブレンダー」さん。
ワイナリーなど洋酒の現場ではブレンダーさんの地位はすごく高いけど、日本酒の現場ではあくまでも裏方というお話も伺い、もっと注目されても良いのにと荒木さんも語っておられました。
確かに、私もブレンダーさんの存在、この日まで存じ上げませんでした。
杜氏さんや蔵人さんがいて、ブレンダーさんがいて、そんな数多くのプロフェッショナルが吟味して、美味しいお酒をいただけるのだと改めて知りました。
また、小堀酒造さんの300年近い歴史のある蔵の空気、そして鶴来の気候、そういった全ての自然の要素も、間違いなく加賀梅酒の唯一無二の美味しさの秘訣でもあるんだろうなと、今回蔵見学に行き、その空気を感じながら思いました。

金沢|近江町市場のお取り寄せ
金沢|近江町市場のお取り寄せ

最後に、荒木さんに加賀梅酒に合わせると良いお料理をお伺いしました。
これからの暑い時期は、トマトとバジルなどの香りの強めの素材と合わせてもとってもオススメとのことです。
また、青魚の「梅煮」のお水の代わりに梅酒を使ったり、梅酒を煮詰めてアルコール分を飛ばしてドレッシングにしたりと、お料理の素材として利用するのも、梅酒の旨味がふんだんに味わえて良いとのこと!
さらに、寒い時期には「とり野菜味噌」のお鍋なんかにもすごく合うそうですよ。

加賀梅酒はおそらく皆様のお住まいの地域でも割と手に入りやすいお酒かと思いますので、是非これから暑い夏に、ロックやソーダ割などでお楽しみいただけたらと思います!

小堀酒造さんのオンラインショップでは、12年、5年などの熟成加賀梅酒もご購入いただけます♫

小堀酒造さんのオンラインショップはこちらから↓

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